2024年度 始業式が行われました

 先日、2024年度 始業式が行われました。どの生徒にとっても新たな始まりの日であるとともに、今年度ともに歩んでいく仲間たちとの顔合わせの日。入学したての1年生たちも久々に登校した2・3年生たちも、期待や不安という言葉だけでは言い表せない様々な感情を抱いてこの日を迎えていたことと想像しますが、生徒たちを迎えて学校は一気にエネルギーに満ち溢れました。

 式典前に2・3年生たちは先に講堂に集まり、緊張いっぱいの1年生たちをあたたかく迎えようと準備を行いました。角田先生からこんなふうに盛り立てていきましょうという話も受け、1年生入場の練習も職員と行うなど忘れられない一日をみんなで作っていくように努めていきました。実際に、手作りの大きなHRの旗を振りながら担任を先頭に1年生たちが入場してくると、とてもあたたかな拍手の中で、1年生たちのはにかむ笑顔と、2・3年生たちの嬉しそうな満面の笑みが織り重なり会場全体に幸せが広がっていきました。

 学校長挨拶では、日本の扉は侵入者から守るためのものではなく、「開く」感覚のものである、という話から、扉を開くことで何かとつながっていく、みんなの開きたい扉は何か、と問いかけられました。そして「挑戦」をキーワードに、無理や無駄を理由にしてやらないのではなく、完成品を求めず失敗してもいい下手と言われてもいい、ステップを踏みながら何でもやってみることでつながるものがあることを語られました。「人と関わるのは理屈じゃなくてあったかくて幸せなもの。失敗しても変化していける。挑戦できる場を作りたい。命を輝かせる島実にしていきたい。」と自遊の森とともにこの場所をもっと豊かな場にしていきたい、という熱い想いが伝えられ、多くの生徒たちが勇気をもらっていた様子でした。

 理事長挨拶では、人前で給食を食べられなかった話から、様々な想いや状況を抱える生徒たちに寄り添うやさしく安心できる言の葉が贈られました。「(挨拶や笑顔など)出来なくても焦らなくていい。それぞれのペースがある。停滞して悲しみとともに一緒にいる状態でもいい。うまくいかない、そういう感覚も大事にしてほしい。これは人として大切な部分である。」「ネガティブな自分も大事。変わらなくたって人の価値は変わらない。」誰しもが抱える悲しみの感情を包み込むようなメッセージに、救われた生徒たちも多かったのではないかと思います。人の気持ちも状態も揺らぎの中で、時に歩みを止めたりしながらだんだんと定まっていくものなのであれば、その揺らぎに寄り添い様々な想いを受け止められるようにしていきたい、と私自身も強く思いました。

 また3年生たちからも愛情のこもったメッセージが届けられました。
「自分が楽しいと思えることをやると自然に変われるようになる」
「関わってみることで新しい発見もある。自分のペースも大事にしながらちょっとだけ一歩進んでみてもいいのではないか」
「人間関係も恋愛も勉強も壁にぶつかることもある。止まってもいいけどチャレンジをやめないでほしい。」
「ここに来るまで大変だったと思う。本当にすごいね、おつかれさま、とまずは伝えたい。島実はいろんなものが見られる。扉を開くのは皆さん自身。自分のペースでいろんな扉を叩いてみてほしい。みんなで力を合わせて島実生として島実支えたい。」
こうした言葉や楽しそうに話す姿から、多くの生徒たちが勇気づけられたことと思います。受け継がれた光がまた新たな希望を照らし始めているように感じられ、生徒たちとどんな一年間を過ごすことができるのかこれからがとても楽しみになりました。

 その後の福人間決めジャンケン大会も、熱戦が繰り広げられ、大いに盛り上がりました。式後のHRもエネルギーに満ちていて、3年生たちと交わしたハイタッチからも様々な想いが伝わってくるようでした。

 この日開かれた始まりの扉。今年度はどんな景色に出会えるのか、入学式・始業式を経て心躍らせる日々です。自遊の森とともに、私たちも心豊かに育っていくことができますように。











































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